AIで会議資料を作るなら、1回の指示で終わらせず、数字の目安を足す→具体例を足す→最後にテンプレ化するの順で進めるのがおすすめです。私は2026年9月22〜23日の2日間でこの順番を試し、7枚だった資料は18枚になりました。最後は、次回から使える基本テンプレートとして残しています。

書いているのは、ライバー事務所運営とAI導入支援をしているETERNALd.c.tです。この記事は、9月23日のミーティング用資料を作ったときの作業ログ2日分だけをもとにした、一人称の記録です。

「AIなら1回の指示で自動生成できる」という紹介はよく見かけます。この記事では少し違う話をします。中心にするのは、会議の前日から当日にかけて、なぜ1枚ずつ足していったのかという理由です。

想定しているのは、次のような方です。

  • 定例ミーティングの資料を毎回ゼロから作っているひとり経営者の方
  • メンバーやリスナー向けの説明資料を用意する配信者・ライバー事務所運営者の方

専門用語は、できるだけふだんの言葉に言い換えて説明します。また、作業時間・参加者の反応・会議の結果はログに記録がありません。そのため、この記事ではそれらについて書きません。

AIで会議資料を作るなら、1回で終わらせず3段階で足していく

結論:数字の目安→具体例→テンプレ化の順番

AIが1回目に出す資料は、あくまで「たたき台」です。会議で本当に使える資料にするには、読む人が自分に当てはめられる数字と具体例を後から足す必要がありました。そして、何度か足して形が固まったところで、最後に型(テンプレート)として残します。

この記事で扱う範囲(2026年9月22〜23日の作業ログ2日分)

会議資料をAIで7枚から18枚に作り込んだ4段階の流れ

日付枚数やったこと
9/227枚デザイン案を作り、イベント条件を反映
9/228枚400Kのコイン換算と、20日配信・25日配信の日額目安を追加
9/228枚配色を保ったまま、全体をポップなデザインに更新
9/2311枚開催概要・プライズ・400K達成の目安を追加し、枠回りのページにマナーの具体例を記入
9/2318枚リスナーの行動100を10〜16ページとして追加
9/23―ETERNALd.c.t専用の基本テンプレートを作成

HTMLスライドとは?ブラウザで開く資料のこと

今回作ったのは、HTMLスライドと呼ばれる資料です。HTMLスライドとは、ChromeやSafariなどのブラウザで開くだけで表示できる資料のことです。PowerPointやCanvaのように専用のソフトやサービスを開かなくても、ファイルを開けばそのまま見られます。

9月22日①:まず7枚のデザイン案を作り、イベント条件を入れた

最初の指示で頼んだこと

ETERNALd.c.tのライバー事務所は、歌に特化したライブ配信アプリ「ColorSing」を主な活動の場にしています。マネージャーは、ライバー一人ひとりとイベントの選び方を一緒に考えています。今回の資料も、その説明に使うためのものでした。

最初に頼んだのは、9月23日のミーティングで使うHTMLスライドのデザイン案です。これで7枚ができ、イベントの条件もそこに反映しました。

一般論として、最初の指示で渡すのは「目的・会議の日付・読む人・入れたい条件」くらいで十分です。完成度は、あとから上げていけば問題ありません。

7枚の時点で足りなかったもの

7枚を見返すと、この時点では条件を並べただけの資料でした。条件そのものは伝わります。一方で、「では自分は毎日どれくらい頑張ればいいのか」が読み取れませんでした。この気づきが、次の1枚を足した理由です。

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ここまで読んで「自分の場合は?」と思ったら

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9月22日②:7枚→8枚、数字の目安を1枚足した理由

400Kをコインに換算し、20日配信・25日配信の日額目安を並べた

足したのは、400Kのコイン換算と、20日配信・25日配信それぞれの日額目安です。これで資料は全8枚になりました。

足した理由は、目標の総額だけでは大きすぎて、自分ごととして受け止めにくいからです。配信日数ごとの「1日あたりの目安」に直すと、読む人は「自分は1日どれくらい必要か」を自分で判断できるようになります。

スライドに載せた実際の数値は、この記事には書きません。ここでは考え方だけを示します。

  • 計算例(説明用の仮の数字です):目標が100の場合、20日配信なら1日5、25日配信なら1日4

あわせて、次の2点も資料に明記しました。

  • 獲得コインは収入額ではありません。
  • 事務所として強制のノルマはありません。配信時間の目安は、本人の目標に合わせて一緒に決めています。日額は「目安」にすぎません。

数字の目安を足すときのAIへの指示の出し方

条件を2パターン並べてもらうと、比べやすくなります。たとえば次のように頼みます。

目標◯◯を、20日配信の場合と25日配信の場合で1日あたりの目安に換算したページを1枚追加して

9月22日③:既存の配色を保ったまま、全8枚をポップなデザインにした

枚数を増やさず見た目だけ直した理由

1日目の最後は、中身には手を付けず見た目だけを調整しました。枚数は8枚のままです。

この資料は、配信者やリスナーにも見せるものです。硬すぎる見た目よりも、手に取りやすい雰囲気にしたいと考えました。私たちは「ワクワクしないものは届かない」と考えているので、この調整はその考えに沿ったものでもあります。

配色を崩さずにAIに手直しさせる指示の出し方

コツは、変えてよい所と変えてはいけない所を分けて伝えることです。たとえば「色は今のまま変えないで、雰囲気だけポップにして」のように頼みます。

9月23日①:8枚→11枚、開催概要・プライズと、マナーの具体例を足した

開催概要・プライズ・400K達成の目安をページにした

会議当日、資料を11ページに更新しました。イベントの開催概要、プライズ、400K達成の目安を、それぞれページとして追加しています。

前日までの資料は、条件と数字が中心でした。「何のイベントで、何がもらえるのか」という全体像が先に来ていなかったのです。そこで、読む順番を整えるためにページを分けました。なお、プライズの中身はこの記事では割愛します。

枠回りのページに、マナーの具体例を書き込んだ

枠回りとは、ほかの配信者の配信を訪問して回ることです。このページには、注意点を抽象的に書くのではなく、マナーの具体例を書き込みました。

  • 「マナーを守りましょう」だけの資料:何をすればよいのか、読む人が自分で考えるしかありません
  • 具体例のある資料:自分の行動と照らし合わせて確認できます

ライバーがつまずきやすい壁のひとつに、「イベントの戦い方が分からない」があります。ここからが、3段階のうちの「具体例を足す」段階の始まりです。

9月23日②:11枚→18枚、リスナーの行動100を7ページ足した

嫌がられる50・喜ばれる50に分けた理由

リスナーの行動100項目(嫌がられる行動50・喜ばれる行動50)を、10〜16ページとして追加しました。これで資料は全18ページになりました。

良い例だけ、あるいは悪い例だけでは、判断に迷います。両方を同じ数だけ並べると、読む人が自分の行動と比べやすくなります。「リスナーが増えない」という悩みは、ライバーからよく聞く壁のひとつです。その悩みに向き合う材料として、このページを用意しました。

AIで作成したライバー事務所ミーティング資料18ページの構成

具体例を大量に足すときの注意点

100項目それぞれの中身は、この記事では紹介しません。1つ注意点があります。AIが出した具体例は、事務所の方針や配信アプリのルールに合っているかを、必ず人の目で確認してください。

9月23日③:できた資料を、自社専用の基本テンプレートとして残した

なぜ最後にテンプレ化したのか

最後に、9/23のデザイン案を汎用化しました。汎用化とは、ほかの会議にも使えるようにすることです。こうして、ETERNALd.c.t専用の基本テンプレートができました。

テンプレートを最後に回したのには理由があります。先にテンプレートを作っても、どんな部品が必要なのかが分かりません。2日間で数字や具体例を実際に使ったあとだからこそ、必要な部品を決められました。

テンプレートに入れた仕組み

仕組み中身
部品11種見出しや数字など、ページに入れる部品のひな形
ページ番号の自動付与ページを足しても番号を自動で振り直す
ライト/ダーク切替明るい画面と暗い画面を切り替えられる
印刷対応紙に印刷しても崩れない
複製スクリプトテンプレートをコピーして新しい資料を作る小さなプログラム

これで、次回からはゼロから作る必要がなくなりました。テンプレートを複製して、中身を入れ替えるだけです。私たちには「渡して終わりにしない」という約束がありますが、作った資料を型にして残すのも、その延長だと考えています。

会議資料をAIで作るときの、ツール選びと注意点

ツールはどれを使えばいい?

ツールを選ぶときは、次の3点を基準にするとよいと思います(一般論です)。

  • 日本語にきちんと対応しているか
  • 欲しい形式で出力できるか
  • あとから直しやすいか

HTMLスライドは、ブラウザで開くだけで見られて、テンプレートとして複製もしやすい形式です。今回のように何度も足していく作り方には、相性がよいと感じました。

AIに任せきりにしない

  • 数字や換算は、必ず自分で計算し直してください。 読む人が判断に使うページなので、特に大事です。
  • メンバー個人の数字や名前を資料に入れる場合は、誰まで共有するのかに注意してください。
  • 数字を載せるときは、「獲得コインは収入額ではありません」「個人の結果であり、成果を保証するものではありません」といった注記を添えます。良い面だけでなく、条件も先に伝えるためです。

次の会議資料で試す3ステップ(チェックリスト)

ステップ1:たたき台を作ったら、数字の目安を足す

  • [ ] 目標の総額を、日数や人数で割った目安に直す
  • 指示例:「目標を、◯日の場合と◯日の場合で1日あたりに換算したページを追加して」

ステップ2:注意点には、具体例を足す

  • [ ] 「〜に気をつけましょう」を、良い例・悪い例の具体的な行動に置き換える
  • 指示例:「このページの注意点を、良い行動と悪い行動の具体例に分けて書き直して」

ステップ3:会議が終わったら、テンプレートにして残す

  • [ ] 使った部品・ページ番号・印刷・複製の仕組みを残し、次回はコピーから始める
  • 指示例:「この資料を、中身を入れ替えれば他の会議にも使えるテンプレートにして」

よくある質問

Q. 最初から18枚で頼めばいいのでは?
A. 最初は、何が足りないのか分かっていませんでした。7枚を見返して初めて、足りないものが見えました。

Q. HTMLスライドは印刷できますか?
A. 今回のテンプレートは、印刷に対応させています。

Q. 作業時間はどれくらいかかりましたか?
A. 記録が残っていないため、お答えできません。


次の会議資料をAIに作らせるときは、1回で終わらせないでください。数字の目安を足す→具体例を足す→最後にテンプレ化するの順で進めてみてください。

こうした作業の記録は、これからも残していきます。続きを追いたい方は、X @kazuto_AI_auto をフォローしていただけるとうれしいです。

なお、AIへの指示の出し方をまとめたものとして、Brain『Fable5 思考マニュアル』もあります。必要な方だけ、参考にしてください。